ガネーシャは、ヒンドゥー教の重要な神様であり、世界中の多くの人々に愛される人気の神様です。
ゾウの頭に大きなお腹の人間の身体をしたガネーシャは「願いをよく叶えてくれる幸運な神様」といわれ、インドやタイには、ヒンドゥー教の重要な神様であるガネーシャを祀る観光スポットもあり、毎日大勢の人たちが参拝に訪れています。
ガネーシャの名前は、サンスクリット語で「群衆の主(あるじ)」を意味しています。
ヒンドゥー教の偉大な神様を呼び捨てにすることに抵抗を感じますので、ここからは「ガネーシャ神」と呼ぶことにします。
この記事では、太鼓のような大きなお腹と、ゾウの頭が印象的なガネーシャ神の驚くべき効果と、スピリチュアルな力も解説します。
また、ガネーシャ神にお願いするときのコツも記載しておきますので参考にしていただければ幸いです。
ガネーシャ神とは
群衆の王(ガナパティ)とも呼ばれ、あらゆる障害を取り除き、富、名声、知恵、学問などを授ける神として多くの人の信仰を集める、ヒンドゥー教の中でも絶大な人気を誇る神様がガネーシャ神です。
ガネーシャ神は、破壊神として知られるシヴァ神の息子で、首から上が片方の牙が欠けたゾウの頭、首から下は人間の身体をされています。
ガネーシャの姿は、とても愛嬌があり親しみやすい姿から世界中の多くの人々に人気のある神様の一人です。
驚くべきガネーシャの効果として、いくつも挙げられる功徳は、私たちが望むありとあらゆる願いを叶えることが出来る力を持った神様であるということです。
ガネーシャ神のお父さんは?
「シヴァ神」がお父さんです。
宇宙の再創造のために「破壊」をつかさどるシヴァ神。
ヒンドゥー教の神々の中で最も有名な神様がガネーシャ神のお父さんなんです。
ヒンドゥー教で最も影響力の持つ神様は3柱おられ、シヴァ神はその中の1柱の方です。
シヴァ神は、”破壊と再生の神様”とも呼ばれ、建設的な破壊者として知られています。
シヴァ神は破壊の神として有名ですが、その破壊は新しい創造のために破壊を行われます。
「破壊」というと様々なものを壊してしまうイメージが浮かびますが、それはそのままの状態で進むと良くない状況になってしまうので止む終えず破壊しで、より良い未来のため再スタートを切らせるための行為なのですね。
他にもシヴァ神は
- ヨガを創った神様
- 踊りの神様
としても知られています。
また、物事の本質や真実を見抜く第3の目(サードアイ)もお持ちです。
日本では不動明王様や大黒天様がシヴァ神であると言われています。
ガネーシャ神のお母さんは?
「パールヴァーティー」がお母さんです。
ガネーシャ神のお母さんは、ヒンドゥー教の女神の1柱とされる方です。
名前の意味は”山の娘”という意味です。
世界の美を一つに集中するために生まれたと言われる女神”パールヴァーティー”は、金色の肌をされているそうです。
心優しく穏やかで金色の肌を持たれる美しい女神が、ガネーシャ神のお母さんです。
また、女神”パールヴァーティー”は、シヴァ神の最初の妻であるサティの生まれ変わりとも言われます。
女神”パールヴァーティー”は、日本には伝わっていないようです。
美しさを集中した女神様なので残念ですね。
ガネーシャ神に兄弟はいるの?
ガネーシャ神には弟がいます。
弟の名前は”スカンダ神”です。
戦いの神(軍神)と呼ばれる”スカンダ神”は、孔雀に乗り悪魔に立ち向かう戦いの神様です。
六つの顔と12本の腕を持ち、槍を持って孔雀に乗る戦いの神様がスカンダ神と言われます。
日本では”韋駄天(いだてん)”さまがスカンダ神といわれています。
ガネーシャの姿の特徴と表すもの
ガネーシャには人を引き付ける様々な特徴があります。その一つ一つについて解説します。
- 顔(頭):頭の中に詰まった知恵の大きさを表しています。
- 額の模様:三又の鉾(ほこ)シヴァ神(父)の象徴であり過去・現在・未来を表しています。
- ゾウの鼻:物事をかぎ分け区別する知恵と、拾い上げ取捨選択できることを表しています。
- ゾウの耳:遠くの小さな音まで聴くことができることを表しています。
- ゾウの牙:折れた牙と折れていない牙は、良いことを継続し悪を排除することを表しています。
- 大きなお腹:人生で起こる良いことも悪いことも消化できる包容力を表しています。
ガネーシャが手に持っているもの
ガネーシャ像によっていくつかあるようですが
- 斧(オノ):心の開放を邪魔する不安や執着などの呪縛を断ち切る。
- 縄(ロープ):ガネーシャを信じる者を最高の目標へと引き寄せる。
- 蓮の花(ハスの花):人間の高い目標で、この世のものでけがれのないもの。
- モーダカ(甘いお菓子):ガネーシャが大好きなスイーツ。自分を理解し人生を楽しむこと。
- 開いた手:ガネーシャを信じて願うことによって神様からの恩恵がある。
私たちを幸せにするための様々なツール(道具)を持って私たちを見守って下さっています。
ガネーシャの足元いるネズミ
ガネーシャの足元にはネズミが居ることが多いですが、これはガネーシャの乗り物がネズミであることを表していいます。
ネズミは暗いところで増えることから、不安や邪念などと見ることも出来ます。そのネズミを乗り物として使うガネーシャは、不安や邪念を完全にコントロールして乗りこなし、追い払うことも出来る(あらゆる障害を取り除く)神様であることを表しています。
ガネーシャと仏教
ガネーシャは仏教と混じった時に歓喜天(かんぎてん)とも呼ばれ、三千世界(想像上の宇宙全体)を守る守護神されています。
日本でも歓喜天を祀ってある寺院では、ゾウの頭と人間の身体をした立像が安置され、秘仏として扱われ一般に公開されることは少ないようです。
このようにガネーシャは日本でも信仰される神様の一人なのです。
ガネーシャが世界中で愛される理由
ガネーシャの特徴と表す意味をご紹介しましたが、世界中の多くの人に愛される理由としては
障害や困難を取り除き、知恵を授け、心から信じる人には優しく愛をもって接してくれる神様であることと、人生とは苦しいものではなく、幸せで楽しいものであり、それを求めて旅をすることと教えて下さる神様だから多くの人々に愛されるのでしょう。
ガネーシャの効果とスピリチュアルな力
ガネーシャは、心から信仰する人に幸せを与えてくれる神様です。
スピリチュアルというと神秘的な、またはオカルト的なイメージをされる方も居られるかも知れませんが、本来のスピリチュアルの指すものは「人の心に関すること」です。
ガネーシャの力を信じることで、自分自身の心の中にある願望や目標などに気づき叶うと強く信じることによって、目標に向かって自分自身が本来持っている力を発揮できることにあります。
時として、自分の本当の気持ちを表に出すことに対して不安や恐怖が沸き上がり、立ちすくむこともあるかと思いますが、ガネーシャのサポートを信じることで、不安や恐怖をコントロールできる力を引き出すことが本当の目的と思います。
その効果は、ガネーシャを待ち受けにすることでも与えられると言われています。
待ち受けにすることによって、日常の中でガネーシャを信仰する機会を増やせば恩恵を受け取るチャンスも多くなり、また、何らかのスタートの時や節目の時にガネーシャに願うことで、物事がスムーズに運ぶよう手助けして頂けるでしょう。
人生の中では小さな障害から大きな障害まで様々なことが起こります。
そんな時にもガネーシャに心から願い、ガネーシャとご自身の力を信じることによって、スピリチュアル的に言えば良いエネルギー(波動)を心に受け取り前進する力を与えていただけるでしょう。
ガネーシャの色と効果について
ガネーシャの色はピンク・赤・白・金色・銀色など複数あるようです。
特にピンクのガネーシャは色合いの華やかさと愛らしさから人気が高い色の一つと言われます。
待ち受けなどにガネーシャの画像をお使いになるときは、どの色が良いのだろうと迷うこともあると思いますが、ご自分の好みの色にするのが一番良いと思います。なぜなら、ガネーシャは「あらゆる障害を取り除き、願望を叶えるサポートをしてくださる神様」です。色によって聞き入れる願いが変わることはないのですから。
ご自分が好印象を受ける色や体勢のガネーシャを選ぶことで、日常の中でも見たくなる機会が多くなると思いますし、心の中でイメージもしやすくなるでしょう。
願うときばかりでなく、楽しい時や苦しい時もガネーシャを思い浮かべて感謝の気持ちや不安や悩みを伝えることで、より近い存在に感じることが出来るようになるでしょう。
ガネーシャにお願いするときのコツ
ガネーシャにお願いするときにした方が良いこと(コツ)を二つお伝えします。
オーム シュリー ガナパタイェーナマハ(神聖なガネーシャ神に帰依します)と唱える時、そのマントラ(真言)の意味を理解して唱えるようにしましょう。
1,ガネーシャとつながるコツ:「帰依(きえ)」すること。
※「帰依」とは「信じて疑わないこと」です。
お願いするときに「叶わないだろう。叶うはずがない。」と疑いをもって祈願しても、相手は神様ですので見透かされてしまいます。また、本気で叶えたいと思え無いものは叶うはずもありませんよね。
お願いするときは、心を込めて愛と感謝の気持ちを込めてお願いすることをオススメします。
2,願いを叶えるコツ:「願いが叶っている自分をイメージ」すること。
※願いが叶わないと思うのは自分自身の思い込みであることが多く、思い込みが成就の邪魔をします。
願いが叶った時をイメージすると、ワクワクしたり嬉しくなったり楽しくなったりしますが、その高揚感や達成感が実現への力や勇気、自信を与えてくれます。その力は大きな推進力となってくれるでしょう。
「細かい実現手段」考えないようにする
お願いするときに浮かびやすいのが「どうやって実現するのだろう?」という疑問です。
ガネーシャは、あらゆる困難や障壁を取り除き願いを叶えていただける神様です。私たちが、あれこれ考えたところで到底想像することは出来ません。
私たちが行うことは、願うことについて確信を持って行動すること。
例えば、お金持ちになりたいと願うとき、自分がその願いに似合っているとか、似合っていないとか考えてしまうのは、勝手な思い込みによるものです。私たちが勝手に作り出した価値観が願いを叶わないようにしているだけと思いましょう。
願いが叶っていることをイメージすることで、自分自身で勝手に作り出した不要な価値観を遮断するようにすることをオススメします。
コツのまとめ
- 1,願いが叶っていることをイメージして、ガネーシャを信じて疑わない。
- 2,願いに対する実現手段は考えず、願いは叶っていると確信を持って行動する。
1,は比較的に出来やすいですが、2,は難しいかもしれません。
なんども疑念や不安が襲ってくることがあるかも知れません。叶っている状態に価値や喜びを見いだせていないと、知らず知らずの内に願いが叶わない方向へと無意識に引っ張られやすくなります。
その状態になることを避けるため、そして軸がブレないようにするためにも願いが叶ったときの状態からプラスのエネルギーを貰い続けるようにするようにしましょう。
願いを実現するエネルギーを遮断したり拒絶する思い込みが無くなれば、願いが叶うスピードも速いでしょう。
「願いが叶い喜ぶ自分を探してください」
「叶ったときに得られるものをイメージしてください」
具体性を持たせるようにすることは、自分の願いが叶ったことを確信することに役立ちます。
意思の使い方は自分次第です。願いが叶うと100%確信している意思にするか、または疑い続ける意思にするか、自分自身で選ぶことが出来ます。
意思とは何かを実現しようとするときに元となる心です。意思が100%確信していれば、自然と成し遂げようとする積極的な意欲が出て来るようになるでしょう。
叶えたいことを叶え、幸せな人生を楽しみましょう。それは神様ガネーシャが望むことでもあるのですから。