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心が整った状態とは、心がリラックスした状態です。
身の回りにはストレスが溢れていますし、人はストレスが無ければ生み出してしまう生き物なので、残念ながらほとんどの人はリラックスするために訓練が必要です。
自称”繊細なビビり”でいつも心がザワザワして落ち着かない私が、心のリラックスに効果があったと感じるおススメ書籍3冊をご紹介します😄。
東洋的な呼吸法
心と体が自在に使える「気の呼吸」 / 藤平信一 さん著
私は極度の緊張しい😖なので、緊張しないにはどうすれば良いか、ずっと考えています。
「緊張」という感情そのものは悪くないことは分かっていました。「緊張」自体は、人に必要で備わっているものだからです。
問題は、必要以上に「緊張」することの方でした。つまりセンサーが敏感すぎるということです。
私は日常生活のささいなことで緊張しますが、本書では有名なスポーツ選手がここ一番の場面でリラックスできるようにトレーニングする描写があります。
スケールは違えど、目指すものは同じだと直感しました。
緊張して上がってしまうとき「落ち着こう😥」と必死にと考えますが、「落ち着こう」と考えたところで気持ちが落ち着かないのは皆さんも経験済みだと思います。そのとき私たちは、緊張している自分を穴が開くほど注視しています。誰だって、焦っているところをじーっと見つめられたら嫌ですよね。
本書の中で、「気が滞る一番の原因は『孤』になること」とあります。
自分と外との境界線は”気”の観点では無いに等しいのだと思います。ですが私は、自分で勝手に自分の境界線を決めて、外にある恐怖から逃れようと、内に内に小さくなっているようでした。本書を読んで、それに気づきました。
自分と外との境界線の意識をやめる。外は怖くない。外と内の気は繋がっていて一体なのだ。
その考え方のおかげで、1年ほどかけてだんだんと緊張の度合いが緩和して、もともとの半分以下にはなったのではないかと感じています。
緊張に悩まされている方にはお勧めの1冊です。
西洋的な呼吸法
最強のリラックス システマ・リラクゼーション / 北川貴英さん著
リラックスの反対は緊張です。本書の言葉を借りると、現状にリラックスを足し算することはできません。リラックスとは、現状から緊張を引き算していったものです。
本書で紹介されるテクニックは、ロシア軍の特殊部隊で編み出された訓練法「システマ」に基づいたもので、短時間で効率よく回復するための技術です。
本書によると、緊張には3つの段階があり、「1.筋肉の緊張」「2.内臓の緊張」「3.心の緊張」とあります。私のあがり症は年齢とともに悪化したと感じますが、おそらく1や2の緊張が長い時間をかけて体に蓄積して、少しの心の緊張でも筋肉や内臓の硬直が起きてしまうようになったのかなと思いました。
システマの呼吸法は、呼吸を制御することで体を自在にコントロールしようとするものです。方法論には違いがあるものの、ヨガや気功、武道などの東洋的な呼吸法とも、行きつく場所は同じような気がします。
呼吸によって得られるのは、自身の体のリラックスと心のリラックス。
そしてシステマを応用すると、見ただけで相手の体のどこに緊張があるのか判別できるようになり、マーシャルアーツ的に言えば相手のスキが見えるようになる。次の動作が読めるようになる。武道では”気”という呼び方をするものの、やはり相手の気からスキが見えたり次の動作が読めるようになる。ヨガや気功は繋がる対象が対峙する人間ではなくて宇宙だったりするのでしょう。
体をパートに分けて分析したりトレーニングしたり、というのが西洋的なアプローチ方法だなぁと思うと同時に、私たちは幼いころから西洋的なロジックでものごとを教えられ理解してきたので、東洋的な呼吸法に比べて、理解もしやすいし、効果を体感しやすいと感じました。
本書にあるトレーニングは、けっこうキツいです。しかし、「バーストブリージング」という項目を例に挙げると、実際にやると文面を読んで想像した以上に負荷を感じ、一方でほんの数分で私の冷え性の手足の指先に血液が通り温まるのが分かるほど即効果を感じます。
緊張の60%は心に起因すると本書の中にも書かれていましたが、システマでは、そういった心の中のわだかまりなどに対処するのではなく、あくまでも筋肉や内臓の緊張をコントロールできるようトレーニングを積むことで、体とともに心のリラックスを得る、というアプローチ方法になっています。
なかなかキツイですが、効果を実感できる速さは東洋的な呼吸法よりも速いかもと個人的には思いますので、効果を得られる速さを重視するかたにはお勧めの書籍です。
哲学
哲学は身の回りのことをテーマに、深く掘り下げて根底にある普遍的なルールを発見しょうとする試みです。なので、ここから自然科学が生まれました。
一生幸福になる 超訳「般若心経」 / 苫米地英人 さん著
私自身は信仰する特定の宗教はありません。
寺社仏閣はいたるところにあり、仏教は我々の生活に身近と思っていましたが、私は仏教が何を説いているのか全く知りませんでした。
そんな中で、「般若心経」という仏教の経典は、たった250文字程度の漢字の中に仏教の教えを凝縮しているというのです。
本書を読んでみて、仏教という宗教の壮大なスケール感に驚きました。哲学的に世界を突き詰めた結果、世界の成り立ちに対してこのような理論に至ることもおぼろげに理解できました。
本書では、仏教の”空”という思想についての解釈が書かれています。
本書によると、”空”とはこの世のすべての物質精神情報で、その姿は常に変化するので、形が存在するとかしないとか、見た目がどうとか、増えるとか減るとか、本質的にはどんな状態も同じこと、と言います。”空”という永久機関の閉じた世界の中で繋がりを変化させながら形を変え続けている、その中のある一時のある形が私ということでしょうか。
あらゆるものが”空”だとなると、まるで人の人生は、”悟り”を理解したらクリアできる究極の臨場感を伴ったゲームの世界、というような感覚になりました。
他の書籍を読んでも思いましたが、緊張しいという私の悩みは、結局は「私」という形に執着しすぎていることに起因しているのかも、と感じました。知識欲はあるので広く知識を取り入れて広い視野を持てるように努力しているつもりで、実際はどんどん視野を狭めていたのかなぁと。
人生の苦しみは煩悩から生まれるので、煩悩を持つことを止めましょう、というのが仏教の教えだと思っていたのですが、本書を読んでよかったなぁと思ったのは、「煩悩が起こること自体は、生きているので当然だ。大切なのはあらゆる煩悩は”空”に帰すものと理解して、病気や死さえも悩む必要はなく囚われないこと」という意味合いの記述があり、煩悩が生まれること自体は肯定されていたことです。