七箇の善日(ななこのぜんにち)

みなさんは七箇の善日(ななこのぜんにち)をご存知ですか?

七箇の善日とは、日本古来から伝わる暦注の一種で万事吉とされる日です。

日本には古くから多くの暦が存在していましたが、専門知識や高度な技術を持つ鑑定士でないと、暦を理解することは難しかったようです。それをわかりやすくしたのが「暦中下段」でした。

しかし、明治の改暦時には「文字で書かれた古暦に、共通の根拠も利用価値もない」とされ、現在でも多くのカレンダーでは目に触れることは無くなってしまいました。

時が流れ、近年では「暦中下段」が注目を集め、話題に上るようになり、「天赦日」や「一粒万倍日などが色んな場面で見聞きするようになりました。

これは、最も影響力のある情報が記載されているのが「暦中下段」と多くの人が気づき始めたからだと思います。

「善日」は、人にとって良い傾向が強まり、良い現象が発生する日と定義されています。

その中で、代表的に現代でも復活しつつあるのが七箇の善日です。

七箇の善日は古くから日本人に親しまれてきた吉日です。これらの日を上手に活用することで、より楽しく素敵な日々を送ることができるかもしれません。

七箇の善日は、以下の7種類があります。

  • 天赦日(てんしゃにち)   :あらゆる神が天に昇りすべての罪を赦す日
  • 大明日(だいみょうにち):日の出が早く、日が長くなる日
  • 鬼宿日(きしゅくじつ)   :鬼が外を出歩けない日
  • 天恩日(てんおんび)    :天の恩恵をすべての民が享受できる日
  • 母倉日(ぼそうにち)    :母が子を育てるように、天が人を慈しむ日
  • 月徳日(がっとくにち)   :月が天を照らす日
  • 神吉日(かみよしび)    :神聖な日

これらの日には、以下のような効果があるとされています。

  • 新しいことにチャレンジするのに良い
  • 厄除けや開運に良い
  • 結婚や引っ越しなどの人生の節目に良い

2024年最強開運日(吉日)カレンダー】一粒万倍日や天赦日などの七箇の善日も紹介

七箇の善日のそれぞれの意味

七箇の善日があるのは分かったけれど、どんな意味があるの?

言葉を知っているだけでは、それぞれの日にどんな特徴があるのかも分かりませんね。

それでは、七箇の善日のそれぞれの意味を詳しく説明しましょう。

天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)

天赦日は一年に数回しかない貴重な大吉日です。
「あらゆる神が天に昇りすべての罪を赦す日
」とされており、過去の過ちも含めて何事も赦(ゆる)される日です。

過去に途中で挫折したり、諦めてしまったことでも再チャレンジしたり、今まで迷っていたことでも心機一転チェレンジしようなど、新しく何かを始めようとする時には特に良い日です。

結婚式や入籍、開業、引っ越し、新築、転職や習い事を始めるなど、人生の節目を迎えるときなどに特にオススメの日になります。

また、お金に関わることも良い影響があると言われ、宝くじの購入や財布の買い替え、銀行口座を新しく開設するのにも向いています。

天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)避けた方がよいこと

天赦日は何かを始める日には特にオススメの吉日ですが、逆に、仕事を辞めたり事業をやめるといった、何かを終わりにすることは避けた方が良い日です。

また、天赦日の恩恵は、すべての人に対して注がれるので、ギャンブルなどの賭け事に挑戦するのも向かない日のようです。

大明日(だいみょうにち)

大明日は、一年の中で頻繁に訪れる吉日です。

「天地が開通して太陽が隅々まで明るく照らしてくれる日」とされ、すべての物事が上手く行く大吉日です。

旅行や、建築、引越しに最適な日といわれています。他にも結婚、入籍、新しくスタートする日にも向いています。

頻繁に訪れる大明日は、他の吉日と重なることでさらに縁起が良い日になるといわれ、「母倉日」が重なると開運パワーがアップします。

大明日に避けた方が良いこと

「万事において吉とされる」日。避けた方が良いことがない吉日
安心して新しいことにチャレンジしたり、取り組んだりしてみましょう。

鬼宿日(きしゅくにち・きしゅくび)

月に一度訪れる鬼宿日は、普段は家にいる鬼が外出して宿に泊っている日です。

鬼という漢字があるので、何となく凶日のイメージが浮かびやすいですが、日ごろの苦労を忘れ、羽を伸ばしてくつろぐ日と考えれば良いでしょう。

鬼に邪魔をされない日なので、自分のやりたいことや好きなことをやる日に向いています。
引っ越しや、神社の参拝、財布の新調、宝くじの購入にも良い日と言われています。

鬼宿日に避けた方が良いこと

鬼宿日に避けた方が良いことことは結婚や入籍です。

鬼宿日に唯一してはいけないことといわれ、現在でも鬼宿日を避けて婚礼の行事を行うようにする方が多いそうです。

鬼宿日は、鬼が宿に泊まって出てこない日なのですが、婚礼に関しては宿=家との解釈になるようで、お嫁さんが家で鬼と出会ってしまうので不向きとされてるようです。

天恩日(てんおんび・てんおんにち)

「天の恩恵を全ての民が享受できる日」と伝えられる吉日が天恩日です。
5日間連続で訪れるのが特徴で、そのため他の吉日と重なることも多く、天恩日の期間は入籍や結婚式のほか、引越しやお祝いなどさまざまな慶事に選ばれることが多いです。

天恩日に行うと良いこととしては、以下が挙げられます。

  • 結婚式や入籍
  • 引越し
  • 開店や開業
  • 就職や転職
  • 新規事業の立ち上げ
  • 商談や契約
  • 病気や怪我の治療
  • 学業や資格試験の受験

天恩日は、天の恩恵を受けられる縁起の良い日であるため、これらのことを行うのに適した日とされています。

天恩日(てんおんび・てんおんにち)に避けた方が良いこと

慶事に向いている天恩日ですが、逆に以下のような凶事を避けるようにしましょう。

  • 葬儀や法事などの弔事
  • 病気や怪我などの不幸な出来事
  • 喧嘩や争いなどのトラブル
  • 借金やギャンブルなどのリスクの高い行為
  • 悪口や陰口などの言動

これらの凶事を天恩日に行うと、その凶事がさらに強まるとも言われるので注意が必要です。

母倉日(ぼうそうにち)

「母が子を育てるように、天が万物を慈しみ育てる日」という意味をもつ母倉日は、何事にも吉の日ですが、特に結婚や入籍などの慶事には大吉日とされています。
また、大安や天赦日と重なる日はさらに縁起が良い日になります。

母倉日のおすすめは、以下のようなことが挙げられます。

  • 結婚や入籍、披露宴などの慶事を執り行う
  • 新しいことを始める
  • 新しい挑戦をする
  • 大切な人と過ごす
  • 七五三・お宮参り
  • 出産祝いを贈る
  • 出生届を出す

母倉日は慶事にとても良い日なので結婚式場の予約では人気があるようです。
天赦日や一粒万倍日が母倉日重なる日は、更に人気が高くなるので
結婚を意識している方は早めの動くことをオススメします。

月徳日(がっとくにち・つきとくにち)

月徳日は「その月の福徳が得られる日」とされる吉日です。
月徳は、その月の徳神のことで、その神様がいる日が月徳日になります。
月に1~4回程度該当する月徳日は、万事にわたって吉とされ
引っ越し、建築、リフォームといった土に関わることとの
相性がとても良い日です。

この日にリフォームすると良い生活ができるともいわれます。

月徳日に避けた方が良いこと

何事に対しても吉日とされやってはいけないことはありません。
気にしなくてよさそうです。

神吉日(かみよしび・かみよしにち)

神吉日は、日本独自のもので干支の組み合わせで決まる吉日です。
60通りある組み合わせのうち33通りが神吉日となることから、一年を通して訪れる回数が多く、ひと月の半分以上にもなります。

神吉日は、神様が降臨しやすい日、もしくは神様のご加護を得られやすい日とされていますので

  • 神社への参拝
  • お墓参り
  • 祈願

などに適した日といわれます。

神吉日には、以下のような効果があるといわれています。

  • 神様の加護が得られる
  • 物事がうまくいく
  • 願いが叶いやすい
  • 病気が治りやすくなる
  • 子宝に恵まれやすい

また、神吉日も他の吉日と重なる際には、運気がさらに高まりますので、神社への祈願やご先祖様の供養や日頃の感謝を伝えることで、自分の気持ちも、より前向きになれるでしょう。

具体的には、以下のような吉日と重なると、より大きな効果が期待できるとされています。

  • 大明日
  • 天赦日
  • 一粒万倍日
  • 寅の日
  • 巳の日

神吉日は、新しく物事を始めたり、願い事をかなえたいときに、特におすすめの吉日です。

七箇の善日を活用する方法

七箇の善日は、さまざまな場面で活用することができます。

たとえば、以下のような場合に活用すると良いでしょう。

  • 結婚式や入籍、開業、新築などの人生の節目
  • 新しい仕事や勉強を始めるとき
  • 新しい趣味や習い事を始めるとき
  • 転職や就職活動をするとき
  • 旅行や出張をするとき
  • 神社参拝や祈願をするとき

七箇の善日に何かを始めることで、より良い結果が得られる可能性が高まるかもしれません。

2024年最強開運日(吉日)カレンダー】一粒万倍日や天赦日などの七箇の善日も紹介

40代の方へおすすめの活用法

40代の方は仕事やプライベートなど、さまざまなことに忙しい時期になっています。

平日のプレッシャーやストレスが休日まで影響することもあるでしょう。自身のレベル上げをしようと思っていても、踏み出せないこともあると思います。

なにかきっかけがあれば、それが一歩踏み出すエネルギーになることもあります。その一つとして七箇の善日をオススメします。

知らなければ普段と変わらない日ですが、吉日の知識があると何か行動してみようと思うこともあるでしょう。

やろうやろうと思っているものの先延ばしにしていることや、ちょっと勇気が必要だけど挑戦したいと思っていたこと、部屋の掃除や断捨離、ウォーキングなど一歩踏み出してみると楽しくなることは沢山あります。

そんな40代におすすめの七箇の善日の活用法は、以下のとおりです。

仕事や勉強、ダイエットの成果を上げたい

仕事や勉強で成果を上げたいときは、天赦日や大明日に挑戦してみると良いでしょう。天赦日は、天がすべての罪を赦す日なので、新しいことにチャレンジするのに良い日です。

過去にチャレンジしたけど挫折したことや、中途半端になってしまって気になっていることなどにも再チャレンジするチャンスの日でもあります。

大明日は、隅々まで太陽が照らしてくれる日。コツコツと仕事や勉強に集中するのに良い日です。また、厄除けや開運の効果も期待できますので、仕事や勉強で失敗を恐れている人にもおすすめです。

結婚や出産を考えている

結婚や出産を考えているときは、母倉日や天恩日に行うと良いでしょう。

母倉日は母が子を育てるように天が人を慈しむ日。天恩日は天の恩恵をすべての民が享受できる日なので、結婚や出産に良いとされています。

また、厄除けや開運の効果も期待できますので、結婚や出産をより幸せなものにしたい人におすすめの日です。

自分磨きをしたい

自分磨きをしたいときは、月徳日や神吉日に行うと良いでしょう。

月徳日は月の神様から福徳を得られる日。神吉日は神社の参拝や神事を行う神聖な日といわれ、自分の願いを現実に変える自分磨きに良い日です。また、厄除けや開運の効果も期待できますので、ご自身をレベルアップしたい人にオススメです。

七箇の善日活用のまとめ

七箇の善日を活用して、幸せな人生を送りましょう

七箇の善日は、古くから日本人に親しまれている吉日を表したもので、日々の生活に密着して様々な場面で活用されていたものです。

吉日に種を植え、将来に多くの実りの恩恵を受け感謝する。そのような良きサイクルを願い行動することで、良い結果へと導く知恵の一つなのです。

現代は多くの人が仕事や家庭など、さまざまなことに忙しく日々の中の心地よさや将来への期待を忘れがちになりすい状況が続いています。

そんな私たちですが、七箇の善日を活用して将来に期待しながら幸せな人生を送ってほしいと思います。

【活用例のまとめ】

以下に、七箇の善日の具体的な活用例をいくつかご紹介します。

  • 天赦日
    • 結婚式や入籍
    • 開業や新築
    • 転職や就職活動
    • 新しい仕事や勉強を始めるとき
    • 新しい趣味や習い事を始めるとき
  • 大明日
    • 仕事や勉強に集中したいとき
    • 資格試験や検定試験に挑戦したいとき
    • 新しいことにチャレンジしたいとき
  • 鬼宿日
    • 旅行や出張をするとき
    • 遠出をするとき
    • 新しい場所に行くとき
  • 天恩日
    • ビジネスや農業を始めるとき
    • 投資や資産運用を始めるとき
    • 新しいことにお金をかけるとき
  • 母倉日
    • 結婚や出産を考えているとき
    • 妊娠や出産を考えているとき
    • 子どもの成長を願うとき
  • 月徳日
    • 旅行や出張をするとき
    • 遠出をするとき
    • 新しい場所に行くとき
  • 神吉日
    • 神社参拝や祈願をするとき
    • 厄除けや開運を願うとき

もちろん、七箇の善日以外にも、大安など縁起の良い日や時間帯はたくさんあります。

自分にとって最適な日や時間帯を調べて、ぜひ活用してみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました